たんぽぽ組(年中)のある日、お部屋にテントとバーベキュー場ができました。
レジャーシートをテーブルや壁に一生懸命にくっつけてテントを作り、テントの中にもシートを敷いて寝られるようにしました。
また、テントの外にはコンロと椅子を並べてバーベキュー場に!「お皿を並べてから焼こう」「じゃあ、わたしはフォークを配るね」「オッケー」など自然と役割分担を決めてテキパキと準備していました。
お肉を焼いてトングで取り分け始めると「ぼくのが少ないよ」「え〜、そんなことないよ!」とときどきぶつかり合いながらどうしたらいいかお互いに考えます。そして、いい方法が見つかると素敵な笑顔になって「いただきまーす」と食べ始めました。「本当はね、ピーマン嫌いなんだけど食べちゃおう」「私も〜」なんて話しながら楽しんでしました。
しばらくすると、「テントで寝よう」とテントの中に風呂敷を敷いてランプをつけて寝転びます。お母さん役の子が絵本の読み聞かせを始めました。一緒にテントの中にいるとまるで本当に自然の中にいるような気がしてきます。テントの外は星が輝く夜空のような気もしてきました。
そんな楽しそうな姿に、「入れて」と友だちが次々増えていきました。隣でブロックを使ってお家を建てていた友だちも「バーベキューを一緒にしたい」と仲間入り。夜になって寝るときには「お邪魔しました〜」と言って自分たちの家に帰って寝ました。
自分たちが楽しんでいることを友だちも楽しそうと感じ、共有できることはなんて幸せなんでしょう。それがどんどん広がっていく喜びは大きいと思います。
ぶつかり合うことも一緒に楽しむことも、その一つ一つが子どもたちにとっての糧であり、チャンスであり、貴重な経験です。その環境とたっぷりの時間を保障し、子どもたちの育ち合いを見守り続けたいと強く思います。
Comentarios